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Requiem(安息を)
2010-06-07 Mon 00:09
いつも唐突に

もたらされる訃報



「ご家族だけで・・・」と

近しい人にも

弟子にも伝えられず

もう一週間経つという




クリスマス、

キャロリングを聴いて

玄関まで出てきてくださった



寒いからと

皆が気遣った

あのお姿が最期になった





「フォーレのRequiemを歌いますから」

と、随分前から決まっていた

人は誰しも必ずその命の終わりを迎える

その命を全うされたら

「どうぞ安らかに」と皆で謳おうと

そう遠くない、

でもこんなに早いと思わずに話題にされていたことを

今、鮮明に思い出す




フォーレのRequiem、

ただ謳うだけでも

ただ聴くだけでも

涙して




先生を思い謳うなら

どんなに胸が詰まるだろう




「レクイエムは本来

死者のための曲だけれども

生きているわたしたちのためのものでもある」

と、いつか教えていただいた




今まさにそのように

Requiemを謳うだろう




あまりに短く浅かった

先生との時間

それでも同じ時代に生きて

出会い

言葉を交わし

教えを享けたこの奇跡




有難き幸せと

心に刻む



どうぞ安らかに

天からお見守りください

素晴らしいレクイエムを

きっときっと届けます




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